トクラシミュレーションリサーチは高度なシミュレーション技術の応用を支援するコンサルタント会社です。

コンサルティング

  コンピューターの高性能化、マルチコア化とともに、より高度な計算手法が開発されてきたことにより、従来では不可能であった複雑で大規模なコンピューターシミュレーションが可能となってきています。しかし対象となる現象やシミュレーション技術そのものが複雑になればなるほどモデル作成の工数が増大します。また新しい解析手法の適用を試みる場合、一般の設計技術者の方々が多忙な業務の合間にその解析理論をトレースしたり、CAEソフトウェアの使い方を習得するための時間的余裕を持つことが困難であるという問題も生じます。そこで私たちは目的に適したCAEソフトの選定、ソフトウェアの使用方法、シミュレーションの目的に合致する最も合理的なモデル化の方法などについての業務支援をさせていただきます。
  また、すでにお持ちのCAEソフトを最大限に活用するためのお手伝いをいたします。例えば設計図面作成のために使用されているCADソフトには構造解析や熱伝導解析などの解析機能がアドオンされていることも多くありますが、これらが充分活用されていないことも多いのではないでしょうか。あるいは導入済みのCAEソフトの機能を充分に引き出せていないケースも考えられます。こうしたリソースを業務に役立てていただけるよう、ドキュメントの整備などを承ります。
  さらに、CAEソフトの有用性は認識されつつも、CAEソフトを導入しても使いこなせない可能性を憂慮されている設計技術者の皆様にも、CAEソフトを自在に駆使していただけるよう導入時のサポートをさせていただきます。

CAD；Computer Aided Design=コンピューター支援設計
CAE；Computer Aided Engineering=コンピューター支援エンジニアリング

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シミュレーション

  工学問題へのアプローチの方法として、理論と実験とならび、コンピューターシミュレーションは第3の方法とみなされています。シミュレーションは理論や実験だけではとらえることが困難な事象の解明に大きな役割を果たすことができます。そのようなケースとしては以下のようなものが考えられます。

1. 試作品や実際の製品の製造前の段階で製品の性能の予測を行なう場合。このような設計手法はバーチャルプロトタイピングとよばれています。
2. 形状、寸法、材料など複数の設計案からベストな組み合わせを予測したり、目的とする性能が最大になるような最適設計を行ないたい場合。設計案のすべての組み合わせを試作し、実験することはコスト的にも工数的にも現実的ではありません。
3. 地震や津波による構造物の被害予測、船舶の座礁や転覆、航空機と鳥の衝突、宇宙船と高速飛翔体との衝突、原子力プラントのシビアアクシデントなど、実際に実験を行なうことが不可能であったり莫大なコストが必要となる事象の再現。
4. 自動車の衝突、自転車と歩行者の衝突事故、児童の転落事故など、人体に危険がともなうために実験が制約される状況における傷害の予測

適切なモデル化と計算手法を用いることで、上記のような実験や実現象として観測することが困難な問題をシミュレーションにより再現し、評価することができます。弊社では目的とご予算に応じて、モデル作成から計算の実行、シミュレーション結果のまとめと、さらにそれを研究開発や製品設計に確実に適用するためのご提案をさせていただきます。

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技術教育プログラム

  CAEソフトを使いこなすには数学、物理学、材料力学や有限要素法などの数値計算手法に関するある程度の予備知識がどうしても必要となります。単にブラックボックスとしてCAEソフトを使うことはできるかもしれませんが、得られた結果が妥当で信頼できるものであるかどうかの判断は実際に計算を行なう担当者に委ねられます。構造解析でいえば、使用する要素タイプ、初期条件、荷重条件、拘束条件、さらに材料モデルなど多くの入力データを入念にチェックする必要があります。入力データの誤りに気付くことなく導き出されたシミュレーション結果を基に製品開発を行なった場合、不良品を製造したり大きな事故につながる可能性も否定できません。
  これからCAEを業務に導入するにあたり、シミュレーション技法やCAEソフトに関する知識を基礎から得たい方、すでにCAEソフトを使用しているが、解析技術についてより詳細に知識を深めたい方、メッシュフリー法、流体構造連成解析手法、最新の最適化手法などの新しい解析技術の理論背景を習得し、実務に応用したい方など様々なニーズに応じた技術教育サービスをご提供いたします。CAE導入前に、まずは基礎から予備知識を得たいというご要望にも対応させて頂きます。

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